テレビで活躍する女性アナウンサーを見ていると、「どこの大学を卒業しているのだろう?」と気になることはありませんか?
ニュースを正確に伝える知性、出演者との会話を盛り上げるコミュニケーション力、突然の出来事にも対応できる判断力など、女性アナウンサーには幅広い能力が求められます。
実際に出身大学を調べてみると、特定の大学から多くの女性アナウンサーが誕生していることが分かります。
この記事では、NHK東京アナウンス室と在京民放キー局の女性アナウンサー計171人を対象にした公開集計を参考に、出身大学ベスト5を紹介します。
ランキングは次のとおりです。
| 順位 | 大学名 | 集計人数 |
|---|---|---|
| 1位 | 慶應義塾大学 | 36人 |
| 2位 | 早稲田大学 | 17人 |
| 3位 | 上智大学 | 15人 |
| 4位 | 青山学院大学 | 9人 |
| 5位 | 立教大学 | 8人 |
※人数は過去に公開された集計を基にしています。退社、異動、新人アナウンサーの入社などによって、現在の在籍人数とは異なる場合があります。
Contents
第1位:慶應義塾大学|女性アナウンサーを最も多く輩出
女性アナウンサーの出身大学ランキングで第1位となったのは、慶應義塾大学です。公開集計では36人と、2位の早稲田大学17人に2倍以上の差をつけています。
日本テレビの水卜麻美アナは慶應義塾大学文学部、同じく日本テレビの並木雲楓アナは法学部の出身です。テレビ朝日の住田紗里アナも、慶應義塾大学法学部政治学科を卒業しています。
慶應義塾大学の特徴
慶應義塾は1858年に創立された、日本を代表する私立総合学塾です。現在は10学部を持ち、学生数は約3万4,000人。卒業生は約42万人にのぼります。慶應の大きな特徴といえば、卒業生同士の強いネットワークです。
卒業生の集まりは「三田会」と呼ばれ、国内に約810団体、海外にも約75団体があります。企業経営者、政治家、研究者、文化人、スポーツ選手など、さまざまな業界に卒業生がいることも大きな強みです。
また、慶應には自由な発想を尊重する校風があります。
アナウンサーに必要なプレゼンテーション力、論理的思考力、コミュニケーション力を、授業やゼミ、サークル活動などを通じて磨きやすい環境といえるでしょう。
慶應義塾大学出身の有名人10人
- 小泉純一郎さん
- 石破茂さん
- 豊田章男さん
- 櫻井翔さん
- 向井千秋さん
- 星出彰彦さん
- 隈研吾さん
- 川久保玲さん
- 鈴木敏夫さん
- 山本耀司さん
なぜ慶應出身の女性アナウンサーが多い?
慶應出身者が多い理由として考えられるのが、学生時代から人前で話したり、企画を立てたりする機会が多いことです。放送研究会、メディア系サークル、ミスコンテスト、体育会、学生団体など、アナウンサー採用試験でアピールしやすい経験を積める環境が整っています。
さらに、幅広い業界で働く卒業生とのつながりも、将来の仕事を考えるうえで刺激になるでしょう。
「華やかさ」だけでなく、論理的な説明力や場の空気を読む力を備えた人が多いことも、放送局から評価される理由なのかもしれません。
第2位:早稲田大学|個性派アナウンサーを生み出す自由な校風
第2位は、早稲田大学です。公開集計では17人の女性アナウンサーを輩出しています。
日本テレビの林田美学アナは早稲田大学教育学部英語英文学科の出身。日本テレビの石川みなみアナも早稲田大学教育学部を卒業しています。
フジテレビでも早稲田大学出身者が多く、過去の局別集計では、慶應義塾大学を上回って最多となったことがあります。
早稲田大学の特徴
早稲田大学の前身である東京専門学校は、1882年に創設されました。「学問の独立」を掲げ、多様な価値観や個性を尊重する自由な校風で知られています。政治、経済、文学、ジャーナリズム、演劇、スポーツなど、非常に幅広い分野に卒業生を送り出してきました。
早稲田の魅力は、学生のタイプが一つにまとまっていないことです。
真面目に研究へ打ち込む学生もいれば、演劇やスポーツ、出版、学生メディア、イベント運営に熱中する学生もいます。
この「何でもあり」ともいえる多様性が、一人ひとりの個性を育てています。
決められた原稿を正確に読むだけでなく、自分の言葉で状況を伝えることが求められる現在のアナウンサーにとって、早稲田の自由な環境は大きな財産になるでしょう。
早稲田大学出身の有名人10人
- 村上春樹さん
- 羽鳥慎一さん
- タモリさん
- 堺雅人さん
- 藤木直人さん
- 小島よしおさん
- くりぃむしちゅー・上田晋也さん
- 綿矢りささん
- 恩田陸さん
- 西野朗さん
早稲田出身者がアナウンサーに向いている理由
早稲田大学には、放送、出版、新聞、演劇など、表現に関わる活動へ挑戦できる環境があります。学生数が多く、出身地や価値観の異なる人たちと交流できるため、コミュニケーション能力も磨かれます。
アナウンサー試験では、きれいに話せることだけでなく、「この人ならではの経験」や「自分の言葉で語れるテーマ」も重視されます。
個性的な学生生活を送りやすい早稲田大学は、自分だけのエピソードをつくりやすい大学といえそうです。
第3位:上智大学|語学力と国際感覚に優れた女性アナを輩出
第3位は、上智大学です。公開集計では15人で、早稲田大学とはわずか2人差でした。
上智大学は英語をはじめとする語学教育に強く、海外経験や国際的な視点を持つ女性アナウンサーを数多く送り出してきました。
ニュース番組では海外の出来事を扱う機会も多いため、語学力や異文化への理解は大きな武器になります。
上智大学の特徴
上智大学の教育精神は、**「他者のために、他者とともに」**です。東京都千代田区の四谷キャンパスを中心に、外国人学生や外国人教員を含む多様な人が学んでいます。
上智大学には1学年約2,900人の学生が在籍し、2025年度卒業生の届出に基づく就職率は約97%とされています。
大規模大学と比べると学生数が比較的コンパクトで、学部や国籍を超えた交流が生まれやすいことも特徴です。
語学を学ぶだけでなく、世界の文化、宗教、政治、社会問題を多角的に考える教育が行われています。
海外ニュース、国際大会、外国人へのインタビューなどで活躍したい人にとって、魅力的な環境でしょう。
上智大学出身の有名人10人
- クリスタル・ケイさん
- 西田ひかるさん
- 早見優さん
- 青山テルマさん
- BENIさん
- 阿部亮平さん
- 道傳愛子さん
- 河野景子さん
- 松本志のぶさん
- 野田聖子さん
上智出身の女性アナに感じる強み
上智大学出身の女性アナウンサーには、落ち着いた話し方と知的な雰囲気を持つ人が多い印象があります。もちろん大学だけで人物像が決まるわけではありませんが、少人数教育や語学学習を通じて、自分の考えを相手に分かりやすく伝える訓練を重ねていることが関係しているのかもしれません。
外国語を使えるだけでなく、異なる価値観を持つ人の話を聞く力も、インタビューや報道の仕事で役立ちます。
第4位:青山学院大学|華やかさとコミュニケーション力が魅力
第4位は、青山学院大学です。公開集計では9人の女性アナウンサーを輩出しています。
TBSの江藤愛アナは文学部英米文学科、テレビ朝日の久冨慶子アナは社会情報学部の出身です。
フリーアナウンサーとして活躍する田中みな実さんも、青山学院大学の卒業生として知られています。大学公式サイトでも卒業生インタビューが掲載されています。
青山学院大学の特徴
青山学院大学は、東京都渋谷区の青山キャンパスと、神奈川県相模原市の相模原キャンパスを持つ私立総合大学です。青山キャンパスは表参道や渋谷に近く、広告、ファッション、出版、テレビ、芸能といったメディア文化に触れやすい立地にあります。
ただし、青山学院大学の魅力は、おしゃれなイメージだけではありません。
キリスト教教育を基礎に、人や社会へ貢献する「サーバント・リーダー」の育成を掲げています。
特に文学部英米文学科では、高度な語学力と英語圏の社会・文化に関する知識を生かし、放送局、出版社、航空、ホテル、金融など、幅広い分野へ卒業生を送り出しています。
青山学院大学出身の有名人10人
- 桑田佳祐さん
- 原由子さん
- 高橋克典さん
- 椎名桔平さん
- 寺島しのぶさん
- ホラン千秋さん
- 田中みな実さん
- 滝川クリステルさん
- 三田友梨佳さん
- 小林麻耶さん
青山学院大学がアナウンサー志望者に人気の理由
青山学院大学では、英語力、プレゼンテーション力、対人コミュニケーション力を伸ばしやすい環境があります。また、放送や広告、芸能の世界で活躍する卒業生が多いため、マスコミ業界を身近な進路として意識しやすいことも特徴です。
青山学院大学出身の女性アナウンサーには、親しみやすさと華やかさを併せ持つ人が目立ちます。
情報番組やバラエティー番組で、出演者と自然に会話をつなげる力は、青山学院大学の開放的な校風とも相性がよいのかもしれません。
第5位:立教大学|表現力と人間力を育てる伝統校
第5位は、立教大学です。公開集計では8人の女性アナウンサーを輩出しています。
TBSの良原安美アナは立教大学経済学部経済学科の出身です。
立教大学は池袋と新座にキャンパスを持ち、文学、異文化コミュニケーション、経済、経営、社会、観光など、幅広い分野を学べる大学です。
立教大学の特徴
立教大学は、キリスト教に基づく人格教育を大切にしている大学です。知識を詰め込むだけでなく、自分で考え、他者と協力しながら社会へ貢献する力を育てています。
特に異文化コミュニケーション、観光、社会、経営といった分野に強く、人と人との関係や社会の動きを学びたい学生に人気があります。
また、「キャリアの立教」として、1年次から将来について考えるキャリア支援を行っていることも特徴です。第一線で活躍する企業人、国際機関職員、映画監督、作家など、多様な卒業生と交流できる機会が設けられています。
立教大学出身の有名人10人
- 古舘伊知郎さん
- 徳光和夫さん
- みのもんたさん
- 関口宏さん
- 長嶋一茂さん
- 有田哲平さん
- 佐野元春さん
- 野際陽子さん
- 相島一之さん
- なかにし礼さん
立教大学出身者が放送業界で活躍する理由
立教大学には、アナウンサー、司会者、俳優、音楽家、作家など、言葉や表現に関係する仕事で活躍してきた卒業生が多くいます。人文学や社会科学を幅広く学べるため、ニュースの背景を考える力や、相手の立場を理解する力を身につけやすいことも強みでしょう。
また、池袋キャンパスの歴史ある建物や落ち着いた雰囲気は、学生の自主性を尊重する立教らしさを感じさせます。
派手さだけではなく、穏やかな話し方や相手に寄り添う姿勢を持った女性アナウンサーが育ちやすい環境といえそうです。
女性アナウンサーの出身大学に共通する3つの特徴
ランキング上位の5大学を見てみると、いくつかの共通点があります。1.語学教育や国際交流が充実している
慶應、早稲田、上智、青山学院、立教はいずれも、外国語教育や海外留学に力を入れています。アナウンサーは、外国人選手や海外スターへインタビューすることもあります。報道番組では海外ニュースを扱う機会も少なくありません。
英語をはじめとする語学力は、採用試験だけでなく、入社後の仕事でも強みになります。
2.マスコミ業界で活躍する卒業生が多い
ランキング上位の大学には、アナウンサー、記者、テレビ局員、出版社社員、広告関係者、俳優、作家など、メディア業界で活躍する卒業生が数多くいます。身近な先輩が放送業界へ進んでいれば、アナウンサーという仕事を具体的にイメージしやすくなります。
卒業生訪問や大学のキャリアイベントを通じて、業界の話を聞けることも有利に働くでしょう。
3.課外活動で自分を表現する機会が多い
アナウンサー採用試験では、大学名だけで合否が決まるわけではありません。学生時代に何へ取り組み、何を感じ、どのように成長したのかが問われます。
放送研究会、スポーツ、ボランティア、留学、学生メディア、ミスコンテスト、演劇など、人前で話したり企画を動かしたりする経験は、アナウンサー試験の自己PRにもつながります。
高学歴なら女性アナウンサーになれる?
今回のランキングを見ると、確かに難関私立大学の名前が並んでいます。しかし、難関大学を卒業すれば、必ずアナウンサーになれるわけではありません。
アナウンサー採用で見られるのは、学力だけではないからです。
必要とされるのは、正確に原稿を読む力、相手の話を引き出す力、分かりやすく説明する力、予想外の状況に対応する力、そして視聴者から信頼される人柄です。
近年は出身大学も多様化しています。
地方大学、女子大学、海外大学、理系学部など、さまざまな経歴を持つ女性アナウンサーが活躍しています。
大学名は一つの要素にすぎず、最終的に重要なのは「大学時代に何を経験したか」「自分の強みをどのように伝えられるか」でしょう。
まとめ:女性アナウンサー出身大学1位は慶應義塾大学
今回は、キー局女性アナウンサーの出身大学ベスト5を紹介しました。あらためてランキングを振り返ってみましょう。
1位は慶應義塾大学、2位は早稲田大学、3位は上智大学、4位は青山学院大学、5位は立教大学です。
慶應義塾大学は女性アナウンサーの人数で突出しており、卒業生ネットワークや幅広い課外活動、プレゼンテーション力を磨ける環境が強みです。
早稲田大学は多様性と自由な校風、上智大学は語学力と国際感覚、青山学院大学はコミュニケーション力とメディアとの親和性、立教大学は表現力と人間性を育てる教育に特徴があります。
ただし、大学名だけでアナウンサーになれるわけではありません。
ランキング上位校の女性アナウンサーたちも、学生時代の活動や努力、入社後の経験を積み重ねながら、それぞれの個性を確立しています。
今後テレビを見るときには、女性アナウンサーの出身大学や学生時代にも注目してみてください。普段の話し方や番組での立ち振る舞いから、その人が学んできたことや意外な一面が見えてくるかもしれません。