いすみ鉄道が話題になっていますね。
何が話題になっているかというと、
列車から菜の花とさくらが同時に楽しめる電車として、人気を博しているのです。
特に女性客には人気が高くて、春の時期は都心の通勤電車なみの混雑になるとか。
いすみ鉄道をご存じない方のためにどんな鉄道会社なのかを少し。
千葉県夷隅郡大多喜町に本社がある会社です。
ローカル線。
もともとは、国鉄の特定地方交通路線の一つでした。
その後、沿線自治体が出資する形の第三セクター方式で運営されています。
実は、このいずみ鉄道は数年前まで、廃線の危機にあったそうです。
その廃線の危機を救ったのが、現在の社長なのです。
社長の名前は、鳥塚亮社長。
大学は明治大学商学部の出身。
もともと国鉄を志望されていたそうですが、
国鉄が分割民営化となり当時新規採用がないため断念。
学習塾をやったりしながら、社会人生活をスタートされてたようです。
その後は、航空会社を経て2009年に経営再建中のいすみ鉄道にへ。
いすみ鉄道の社長になったのは、社長公募の応募して選ばれたそうです。
根っからの鉄道マニアのようですよ。
やはり、鉄道好きな人が社長にならなくちゃいけないですよね。
よく銀行の人が天下って社長になるケースありますが、
それでは、つまらない会社になっちゃうと思いますね。
そうやってダメになった会社は数えきれないですよね。
そういえば、
日産自動車のカルロス。ゴーン社長も大の車好きで、
週末には、箱根の山を車で駆け抜けていくらしいです。
他社の車にも乗るらしいですね。
さてさて、
話をいすみ鉄道に戻すと、
鉄道マニアの社長ですが、と~てもアイデアマンなんです。
「乗らなくてもよいです」
「来ていただいても何もありません」
など意表をつくキャッチフレーズを考えたり、
鉄道ファンの心をくすぐる抜群の企画力によって、
赤字ローカル線を、儲かるローカル線へと変えてしまいました。
いすみ鉄道 社長ブログというブログも自らやっています。
僕は、このブログのトップ画面にあるッセージが好きですね。
ちょっと引用しますね。
「こういう小さな会社は、社長が何を考え、どういうポリシーや方向性で進んでいるのかを皆さまに直接お伝えし、ご理解いただくことが大切だと考えています。」
うちの会社の社長に詰めの垢煎じて飲ませてやりたい!
という声が聞こえてきそうですね。
僕もそう思いますよ(笑)
ちょうど先日、カンブリ宮殿という番組で社長が出ていました。
そこで、社長が就任以来7年間取り組んできた、
ローカル手鉄道が地域に貢献できるシステムについて以下のようなことを言っておりました。
ちょっと長くなりますが、
引用させてもらいますね。
ここから引用です。
少子高齢化、人口減少時代に「地域の足」としてだけではローカル鉄道は立ちいかない。
でも、ローカル鉄道は都会人の心をぐっとつかむ力を持っている。
だからローカル鉄道を地域の看板にして、その情報発信力をうまく使えば、地域が全国区になる。
地域が全国区になれば、地域に人が来る。
地域に人が来れば地域経済が回りだす。
地域経済が回りだせば、少しずづ地域がよくなっていく。
地域がよくなっていけば、ローカル鉄道が地域に貢献していることになる。
地域に貢献できれば、よほどの馬鹿でない限り、ローカル鉄道を廃止するという議論はなくなる。
とすれば、地域に利益をもたらしながら、結果として「地域の足」が守られていく。
すごく応援したい会社になりました。
ちなみに社長のブログはこちらです。
社長のブログへ
鳥塚社長は書籍も出しているので、
興味のある方はぜひぜひ読んでみてください。
ビジネスのヒントもあって楽しいですよ。
みんなで、いすみ鉄道を乗りに行きましょう!