横浜市都筑区のマンションが傾いた問題で、2次下請け業者による杭打ちデータ改ざんに対して、親会社の旭化成と実際に工事を請け負った旭化成建材の謝罪会見がされました。
旭化成建材はもちろん悪いのですが、不正をきちんとチェックできなかった1次受け業者にも少なからず責任はあるのではないかと思いますね。
建設業界では、昔から一次受け、二次受け、三次受けという構造になっていますね。
建設業界に限らず、IT業界などでも同じような状況をみることができます。
でも、何でこんなことになってしまったのでしょうか?
誰も疑問に思いますよね。
杭打ちのデータを偽装した担当者はベテラン社員との報道もあります。
なぜそうなったのかを調査中とは言っていますが、真実は出てこないでしょう。
おそらく外部に漏らすと大変なことになるので、情報の出し方、伝え方を色々考えているのではないかと思います。
ここで、二次受けの担当者。つまり今回の杭打ちのデータ偽装をした担当者の立場になってみると、こんな感じのことが一つ想定されます。
工事を進めていったら実は杭が固い地盤まで届かないことが判明した。
じゃあどうするか、固い地盤に届くために新しい長い杭を用意しなくちゃいけない。
工期と予算のアッパーは決まっている状況で、いまさら新しい杭を用意するお金と時間はない、じゃあデータを偽装して工事を進めちゃおうと考えた。
またもう一つ考えたのは、下請けに甘んじなくてはいけなかった旭化成建材の担当者が、何もやらないで丸投げ発注している親会社、発注元に不満を持っていた。
一次業者の練習は口出しばかりで何もやってないじゃないか~という不満。
何もやっていないのに、俺より給料もらってるんだ!
このやろう~!
絶対いつか大ごとになることを今やってやろうと考えた。
改ざんデータをした担当者の生の声が聴きたいですね。
日本社会に昔からある元請け、下請の関係。
下請法などの法律はありますが、実際には力関係から下請は何も言えない。
そういうことは日本のここかしこであることでしょう。
だから、こういうことは今後もなくなることはないでしょう。